コラム

腰痛になる姿勢|毎日の何気ないクセが痛みを作っている

「特に重いものを持ったわけでもないのに、なぜか腰が痛い」
「朝起きると腰が固まっているように痛む」
「病院では異常なしと言われたけれど、腰の痛みが消えない」

このような悩みを抱えている方は非常に多いです。そして、共通している原因のひとつが 姿勢の崩れ です。

私たちの体は、本来であれば背骨がきれいなS字カーブを描き、頭・背中・骨盤をバランスよく支えるようにできています。しかし、多くの方は日常生活の中でそのバランスを崩し、「腰に負担の集中する姿勢」を続けてしまっているのです。

① 猫背の姿勢

デスクワークやスマホを見るとき、無意識に背中が丸くなっていませんか?
この猫背の姿勢では、骨盤が後ろに倒れ、腰の自然なカーブが失われます。その結果、腰の筋肉や椎間板に常に大きな負担がかかり続けてしまいます。

しかもこの姿勢を長時間続けることで、筋肉が緊張し硬くなり、「慢性的な腰痛」へとつながっていきます。

② 反り腰(そりごし)になっている姿勢

一見すると姿勢が良さそうに見える反り腰ですが、これも腰痛の大きな原因になります。
お腹を突き出すような立ち方になり、腰が過剰に反っている状態では、腰椎に圧力が集中し、椎間板や関節にダメージが蓄積されていきます。

特にヒールを履く習慣がある女性や、お腹の筋力が弱い方に多く見られます。

③ 片側に体重をかけて立つクセ

信号待ちやキッチンに立っているとき、無意識に片足に体重をかけていませんか?
これは骨盤のゆがみを引き起こし、左右のバランスを大きく崩してしまう原因になります。

骨盤が歪むことで背骨全体にも影響が出て、腰だけでなく、股関節・膝・肩・首へと負担が広がるケースも少なくありません。

④ ソファでの“だらけた座り方”

柔らかいソファは一見リラックスできそうですが、実は腰にとっては最悪の場所です。
お尻が沈み込み、背中が丸まり、骨盤は大きく後傾します。これが長時間続くことで、腰の奥の筋肉(インナーマッスル)が弱り、支える力が失われてしまいます。

「姿勢を良くしよう!」と意識して胸を張る方がいますが、それは実は逆効果になることもあります。
無理に形だけを正そうとすると、筋肉が緊張し、かえって体が歪みやすくなってしまいます。

本当に大切なのは、「体が自然と正しい姿勢に戻れる状態」を作ることです。

そのためには、

・固まった筋肉をゆるめる
・歪んだ骨盤・背骨を整える
・インナーマッスルを目覚めさせる
・日常動作のクセを修正する

といった、根本からのアプローチが必要なのです。

腰の痛みは、体からの大切なサインです。
「もう年だから」「仕方ない」とあきらめる必要はありません。

もし今、腰に違和感や痛みがあるなら、それは姿勢と体のバランスを見直すチャンスです。

あなたの体は、まだまだ良くなる可能性を持っています。
正しく整えてあげれば、再び軽やかに動ける体を取り戻すことは十分可能なのです。

次回のブログでは、「状態別の姿勢」 を具体的にご紹介していきます。

長年の腰痛でお悩みの方は、一人で悩まずに一度ご相談ください。あなたの体に合った最適な改善方法をご提案いたします。

※木曜日は事前予約のみ、当日予約はできません。

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